妊娠中は貧血や便秘、腰痛など不調をきたしやすい時期。なかでも3人に1人が「浮腫（むくみ）」に悩まされているようです。この記事を読んでいる人の中にも、むくみに悩まされている人がいるのではないでしょうか。
本記事では、妊娠中にむくみが発生する原因と対策を詳しく解説します。おすすめのむくみ対策アイテムも最後に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
妊娠中にむくみが発生する原因とは？
妊娠中にむくみが発生する主な原因は、3つ考えられます。
- ホルモンバランスの変化
- 血液量の増加
- 子宮による血管の圧迫
それぞれ解説します。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンには2種類あります。エストロゲンとプロゲステロンです。エストロゲンは、女性らしい体作りや妊娠準備のために必要なホルモンであり、卵胞から出ることから卵胞ホルモンと呼ばれます。
一方のプロゲステロンは、妊娠状態を維持するために重要なホルモンです。黄体から出るので黄体ホルモンとも呼ばれます。子宮内膜を整えて基礎体温を上げ、栄養や水分を貯めこむ働きがあるのですが、妊娠中はプロゲステロンの分泌量が増加するため、体内の水分バランスが崩れてむくみが発生しやすくなるのです。
血液量の増加
妊娠中は胎児に栄養や酸素を届けるため、体内の血液量が増加。また出産時の出血に備えて水分も増えます。そのため、血管内の圧力が増加してむくみが発生しやすくなるのです。
子宮による血管の圧迫
お腹の赤ちゃんが成長するにつれ、子宮も大きくなってきます。この大きくなった子宮が足の付け根にある太い血管を圧迫してむくみが発生するケースも。また血管の圧迫によって血液の流れも悪くなり、足に血液が溜まりやすくなることも原因の一つです。
妊婦さんができる4つのむくみ対策
妊娠中はどうしてもむくみやすくなりますが、少しでも軽減したいですよね。ここでは妊婦さんができる4つのむくみ対策を紹介します。
- 適度に水分摂取する
- 塩分を控える
- 軽い運動をする
- 体を温める
それぞれ解説します。無理のない範囲で取り組んでみましょう。
適度に水分摂取する
むくみを改善するために、水分を控えている人もいるかもしれません。確かに水分の過剰摂取はむくみ悪化の原因となりますが、控え過ぎても血栓などのリスクが生まれます。血流も悪くなるでしょう。
適度な水分摂取によって血流がスムーズになり、お腹の赤ちゃんにも血液が届くようになります。妊娠中の水分補給の目安としては、1日あたり1.5～2ℓ程度。一度にたくさん飲まず、こまめな補給を意識しましょう。
塩分を控える
塩分の過剰摂取は、むくみの原因になります。なるべくインスタント食品や味の濃いものは控えましょう。摂取量の目安は、1日7～10g程度です。
またむくみが気になる時は、カリウムを多く含む食品を積極的に摂取しましょう。塩分排出に効果が期待できます。カリウムを多く含む食品には以下があります。
- 果物類
- 芋類
- 海藻類
- 豆類
なお、1日あたりのカリウム摂取量に上限はありませんが、腎臓系の持病を持っている場合は事前に医師へ相談しましょう。
軽い運動をする
体に支障のない程度の軽い運動も、むくみ改善に役立ちます。近場を散歩したり、ゆるやかなストレッチに取り組んだりして血流を促進し、むくみ改善を図りましょう。ただし、お腹にハリや痛みを感じた場合は、すぐ休むようにしてください。
体を温める
血流促進の妨げになるのが冷えです。冷たい飲み物はなるべく控え、マッサージなどで体を温めて冷えを予防しましょう。38~40度くらいのぬるま湯に浸かるのもおすすめです。
10分程度を目安にするとよいでしょう。
質の良い睡眠にも効果が期待できますよ。熱すぎる温度のお風呂や、長湯はかえって疲れや貧血の原因になるので注意しましょう。
妊娠中の足のむくみに！おすすめの着圧ソックス3選
辛い妊娠中のむくみに役立つアイテムが着圧ソックスです。ここでは太陽ニットが自信を持っておすすめする着圧ソックスを3つ紹介します。
口ゴムゆったり！跡がつきにくい着圧ソックス
着圧ソックスといえば「締め付け感がある」「跡がつくのが嫌」という人もいるのではないでしょうか。こちらの着圧ソックスは、口ゴムゆったり仕様で跡がつきにくいのが特徴です。圧の強さはそのままなので、足に滞っている血液やリンパ液をスムーズに押し上げます。
お散歩も安全に！滑り止め付き着圧ソックス
運動や散歩の時に履くなら、滑り止め付きの着圧ソックスが安心です。指の付け根部分とかかと部分に滑り止めを施しているため、スポーツ時に使用している人も多くいます。つま先がゆったりしたタイプなので、無理な締め付け感もなく動きやすいですよ。
部屋でのリラックスタイムに！ゆったり着圧サポーター
寝る時には、圧が弱めの夜用を使用しましょう。リラックスタイムにおすすめなのが、ゆったりパイル編みでオープントゥタイプの着圧サポーターです。強い締め付け感がなく、やわらかくふくらはぎをサポートしてくれます。保温性に優れているパイル編みで、冷え対策にもぴったりのアイテムです。
まとめ
妊娠中はホルモンバランスの変化や血液量の増加により、どうしてもむくみが発生しやすくなります。なるべく快適に毎日を過ごすため、できることから対策を取り入れましょう。すでにむくんでしまった足をケアしたいなら、着圧ソックスの使用がおすすめ。
太陽ニットの着圧ソックスは、強めの圧ながら無理な締め付け感がなく、ゆったりとした履き心地です。種類も豊富なので、ぜひ一度お試しください。ただし、不快さや体調の悪さを感じたら使用を中止し、医師に相談して指示を仰ぎましょう。