妊娠中のむくみに悩まされている人は多いのではないでしょうか。「靴がきつい」「足がパンパン」など、日常生活で不便を感じることも少なくありません。むくみは妊娠中によく見られる症状ですが「このまま放っておいて大丈夫なの?」「赤ちゃんに影響はないの?」と不安に思う人もいるでしょう。
そこで今回は、妊娠中に発生するむくみの原因と、5つの対策を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
妊娠中に足がむくむ主な原因
妊娠中に足がむくむ主な原因は、以下の3つが考えられます。
- ホルモンバランスの変化
- 血液量の増加
- 子宮による圧迫
それぞれ解説します。
ホルモンバランスの変化
妊娠中は、体内のホルモンバランスが大きく変化します。
特に、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増加することで血管が拡張し、体内に水分が溜まりやすくなります。
この作用により、むくみが発生しやすくなるのです。
血液量の増加
妊娠すると赤ちゃんに栄養を届けるため、血液量が大幅に増加します。
その量は、妊娠していない時と比べて約1.5倍になることも。血液量が増えれば、そのぶん静脈やリンパが処理しなければならない水分も多くなります。
結果として、むくみが生じやすくなるのです。
子宮による圧迫
妊娠が進むほど、子宮が成長して周囲の血管やリンパ管を圧迫しやすくなります。
下半身から心臓へ戻る血液が通過する静脈にも圧力がかかるため、どうしても血液や水分が溜まりやすい環境になるのです。
特に、妊娠後期は顕著になります。
仰向けに寝ると、大静脈が圧迫されて血液の流れが悪くなることがあるため、左側を下にして横向きに寝るのがおすすめです。
今日からできる!むくみを改善に役立つ5つの対策
多くの妊婦さんが悩むむくみですが、対策することで症状を緩和できるケースもあります。
ここでは、今日からできる5つの対策を紹介します。
- カリウムを積極的に摂取する
- 塩分を控えめにする
- 足を高くして休む
- 適度に運動する
- 着圧ソックスを履く
それぞれ解説します。
カリウムを積極的に摂取する
カリウムは体内のナトリウム量を調整し、水分バランスを保つ役割がある栄養素です。
バナナやアボカド、ほうれん草などに豊富に含まれており、食事に上手に取り入れることで余分な塩分を体外に排泄しやすくなります。
ただし妊娠中は、つわりなどで思うように食べられないケースもあるでしょう。
そのようなときには、無理せず少量ずつ複数回に分けて食べるなど、体の状況に合わせた方法を選ぶと継続しやすいです。
塩分を控えめにする
塩分の過剰摂取は体内に水分を蓄積させ、むくみを悪化させる原因となります。
塩分の多いスナック菓子やインスタント食品は、なるべく控えましょう。
他にも塩分を控えめにする工夫として、香辛料やハーブ、レモンなどの柑橘類を使って料理に風味を加えるのもおすすめです。
これらの食材を上手に活用することで、塩分を減らしても美味しく食事を楽しむことができます。
足を高くして休む
長時間同じ姿勢でいると足の血液循環が滞り、むくみが悪化しやすくなります。
特に立ち仕事や座り仕事が多い人は、意識的に足を高くして休む時間を作ることが大切です。
具体的な方法としては、横になるときに足の下にクッションや枕を置いて、心臓よりも足を高い位置に保つようにしましょう。
足から心臓への血液の戻りが促進され、むくみ改善に効果が期待できます。
適度に運動する
適度な運動は血液循環を促進し、むくみの改善に役立ちます。
ただし、激しい運動は体に大きな負担がかかるため、避けなければなりません。おすすめの運動は、ウォーキングやスイミング、マタニティヨガなどです。
特にウォーキングは、特別な準備や道具が必要なく自分のペースで取り組めるため、多くの妊婦さんに適しています。
1日30分程度のウォーキングを目標に、徐々に運動量を増やしていくのがよいでしょう。
着圧ソックスを履く
すでに発生しているつらいむくみには、着圧ソックスを履いてケアするのもおすすめです。
着圧ソックスは足首からふくらはぎにかけて段階的に圧力をかけることで、血液やリンパ液の流れをサポートするアイテム。
履くことで、滞りがちな水分を上部へ流しやすくしてくれます。
ただし、症状によっては履かないほうが良いケースもあるため、事前に医師へ相談しましょう。
リラックスしながらケアしたいなら太陽ニットの着圧ソックスがおすすめ
老舗靴下メーカーの太陽ニットでは、さまざまなシーンや状況に最適な着圧ソックスを取り揃えています。
妊婦さんでも安心して履ける優しい履き心地の着圧ソックスもあるため、リラックスしながらケアしたいと考えている人は、ぜひ一度覗いてみてください。
妊婦さんが着圧ソックスを履く際の注意点2つ
むくみを手軽にケアできる着圧ソックスですが、妊婦さんが履く場合は注意が必要となります。
以下の2点を押さえておきましょう。
強すぎる圧の着圧ソックスは避ける
強すぎる圧の着圧ソックスは避けましょう。
血液循環を妨げたり、不快さや痛みを感じたりする可能性があります。
また、胎児に影響を与える恐れも。
事前に医師に相談したうえで、着圧が弱いタイプの商品を選びましょう。
例えば、太陽ニットの「パイル編みゆったり着圧オープントゥサポーター」は、弱めの圧でゆったりとふくらはぎをサポートしてくれます。
優しい肌触りの毛混素材で、着用中も快適に過ごせますよ。
太陽ニットのパイル編みゆったり着圧オープントゥサポーターはこちら
異変を感じたら使用を中止して医師に相談する
着圧ソックスを履いているときに、しびれや痛み、かゆみなどの違和感を覚えたら、すぐに使用を中止して医師に相談しましょう。
妊娠中は体調に変化が生じやすいため、自己判断で着圧を続けると思わぬ悪影響が出るリスクがあります。
また定期的な健診の際に、むくみの状態や着圧ソックスの使用について医師に相談するのがおすすめです。
アドバイスを受けることで、より安全かつ効果的なむくみ対策ができるでしょう。
まとめ
妊娠中のむくみは、多くの妊婦さんが経験する症状です。
ホルモンバランスの変化や血液量の増加、子宮による圧迫など様々な要因が複合的に作用して起こりますが、対策することで症状を和らげることができます。
本記事を参考にして、自分に合ったむくみ対策をしてみてくださいね。
もし改善しない場合や症状が悪化した場合には、必ず医師に相談しましょう。